社内SEに転職するのは難しいですか?
社内SEに転職するのは難しいですか?
昨今、IT業界を中心に社内SEの仕事が人気を集めています。本記事では、難しいといわれている社内SEへの転職を考えている人に向けた情報を紹介します。社内SEの内情や、転職が難しい理由などを詳しく解説しますので、転職の成功に役立ててください。
社内SEへの転職は難しいといわれる
一般的に社内SEへの転職は難しいといわれています。求人数に対する希望者が多く、競争倍率が比較的高いためです。社内SEの特徴(後述の「仕事内容」を参照)から、希望者も多く転職の難易度は高くなっています。
また、経験者であっても年次に伴って転職難易度は変化します。以前は「プログラマ35歳限界説」といった俗説もありました。もちろん35歳を超えても転職は可能ですが、年齢に比例した実績やスキル、管理職ポジションの場合はマネジメント経験も求められるため、転職年齢によって難易度も上がるのが実情といえるでしょう。
社内SEとはどんな仕事なのか
社内SEはSIerやベンダー企業のSEと異なり、事業サイドの一員としてITを管理・管轄し、責任を持つ立場であることが特徴です。一般的な社内SEは、企業内の情報システム部門に配属されることが多いです。ただし、企業によってさまざまな役割があり、一概に情報システム部門だけを担当するとはいえません。業種や企業規模により、担当する業務に違いがあります。
例えば、小規模な組織では経営層の希望を受けて自ら企業のシステム企画なども行います。個人情報や情報漏洩リスクを管理する部署への配属も多いです。中小企業ならば、業務フローや業務システムを管理する部門を担当することも多くあります。
ベンチャー企業では、コミュニケーションシステムの導入や新入社員の業務フローを整備する部署になるでしょう。小規模な企業では経理部門との兼務も考えられます。このように業種や企業規模で社内SEの仕事は異なります。
社内SEの仕事内容
企業規模や業種により、仕事内容は異なるものの幅広い仕事をこなすのが社内SEです。ここからは、社内SEの仕事内容を解説します。
社内ITヘルプデスク
社内SEは、社内のIT関連のすべてを担当します。社内の電子機器からネットワークのヘルプデスク業務まで幅広い対応が必要です。他部署とのコミュニケーションを円滑に図って、社内のIT関連の問題に対応します。
ネットワーク構築のためのPCセッティング、ときにはWordやExcelの操作方法などの問い合わせ対応もこなします。
社内システム開発・業務改善・戦略
社内システムの開発も社内SEの仕事です。業務改善に必要なシステムの構築や導入、運用を行い、社内業務を円滑にします。また、新規事業や新規サービスの開発において、経営陣や事業側に対してIT面の助言やサポートを行うこともあります。社内SEは単にシステムの開発や運用だけではなく、経営にも影響を与える業務も行う場合もあるのです。
社内SEの平均年収
社内SEへの転職を考えたときに、気になるのは年収などの待遇でしょう。社内SEの平均年収は500 万円程度です。
社内SEの平均年収は他のIT系の業種に比べても悪くありません。
社内SEとSIerのSEとの違い
SEには社内SEの他に、顧客のシステム開発を請け負うSIerと呼ばれる企業のSEが存在します。それぞれで業務面と待遇面に違いがあるので以下で詳しく解説します。
業務と必要スキルの違い
社内SEは自社が抱える課題を解決するために、情報システムの企画や立案などを行います。開発そのものよりも周辺的なタスクが多いこともあり、IT関連知識だけではなく、自社業務に関する知識やビジネス理解が必要です。雑務が多くても効率化を図れば、長時間勤務にはならないでしょう。
一方、SIerのSEは顧客のシステムを設計したり構築したりします。その運用も業務範囲に含まれるため、他業界の企業知識や業務知識、高いIT技術が必要になります。
待遇面の違い
社内SEとSIerのSEでは待遇面でも違いがあります。社内SEの勤務時間をみると、残業が少ないケースがほとんどです。もちろん、基幹システムを入れ替えるなど大幅にシステムが変更されるときや突発的なトラブル時には残業する場合がありますが、その場合でも、残業代は支払われることがほとんどです。
SIerのSEは納期がタイトな案件が少なくなく、慢性的に残業や休日出勤が発生する現場も多いです。最近では、残業代や休日出勤手当は支給される企業が多く、以前は多かった残業ありきの給与制度からの改善もされてきてはいますが、一般的に社内SEに比べるとハードワークである傾向があります。
社内SEが転職先として人気がある理由
社内SEはIT系職種の転職で特に人気があり、SEの求職者の多くは社内SEへの転職を希望しています。社内SEが人気である理由の一部は以下になります。
・勤務場所が変わらない
・残業が少ない
・IT戦略などやりがいのある業務ができる
・自社のシステム開発のため納期の融通がきく
待遇面や仕事のやりがいを理由に、社内SEへの転職希望者が多いです。納期の融通がきくと、仕事のストレス軽減につがなるといえるでしょう。
社内SEへの転職に必要なスキル
社内SEになるために必ず必要な資格といったものはありませんが、あると良いスキルとしては以下のようなものがあります。
・コミュニケーション能力
・折衝能力
・事業に対する興味や関心
・進捗管理をはじめとしたプロジェクトマネジメント
上記のスキルは転職時に持っていると良いでしょう。ただし、募集企業の社内SEの位置付けにより、求められる能力は異なってくるので転職時の情報収集は必須です。
社内SEへの転職のメリット
社内SEの仕事は納期のプレッシャーや残業が比較的少ないことが多いので、プライベートの時間を十分に確保できることがメリットです。また、ユーザーとの距離が近いため自分が手がけた仕事に対して感謝や感想といったフィードバックも受けられやすいので、やりがいも感じやすいと言われています。他には、システムの構築から運用、保守までSEの全般的な経験が積めるのも魅力です。
社内SEへの転職のデメリット
社内SEは社内のITに関して全般的に対応するため、仕事量が多くなりがちです。ただし下請けではなく事業側の一員なので、工数と価値が見合わない業務は話し合って廃止するといった調整も可能です。
社内システムに不具合があると、夜間や休日でも問い合わせ対応が必要です。一方で、社内の電子機器やネットワーク関連のヘルプデスクとしてのみ機能するケースもあります。ただしその場合は、あまりキャリアアップが望めないかもしれません。
社内SEへの転職を成功させる4つのポイント
社内SEへの転職はさまざまな魅力があります。転職を成功させるために、次の4つのポイントを理解しておきましょう。
早めの応募をする
社内SEは人気の職種です。転職を希望しても限られた人数しか採用されません。社内SEを大量募集する企業はほとんどありませんので、求人を見つけたら早めに応募しましょう。応募に迷っていると、すぐに募集終了となることがあります。
社内SEになるために資格は不要ですので、転職のための勉強よりも情報収集やキャリアの棚卸しといった転職活動に力を注ぎましょう。
面接対策を行う
面接対策は他職種の転職と同様で、経験の棚卸しや志望動機の明確化などが必要です。さらに、企業分析も重要です。
社内SEは、企業知識や現状をもとにITの観点から解決する立場です。面接で改善点や改善策を提案できると、大きなアピールになるでしょう。応募先の企業についてしっかり分析を行っておきましょう。
実務経験を積む
ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなどの実務経験は、社内SEの転職に有効です。上流工程やリーダーの経験があることも同様です。社内SEに必要なスキルが似ている職種なので、未経験者でもアピールポイントになります。
実務経験者であれば、専門的な知識を身につけている、わかりやすく伝える能力があると判断されやすいです。
知識や資格のアップデートする
自分が現在、身につけている知識や資格のアップデートも有効です。例えば、現職の企業で使っているさまざまなシステムと最新のシステムを比較することで知識をアップデートできます。
トレンドをつかむには、業界紙を読んだりセミナーに参加したりしてみましょう。保有しているIT系の資格を更新することも、自分のスキル向上になります。
まとめ
社内SEは人気の職種で、転職も難しいといわれています。しかし、転職のポイントを理解して行動に移せば、成功の確率が高まります。早めに企業の分析や、知識や資格のアップデートなどを行いましょう。
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