卸売業,小売業について

卸売業、小売業は商品を購入してそれを販売することを中心の業務とする業種

卸売業、小売業とは、基本的に優待的商品を購入して販売する事業所をいいます。

卸売業は、小売業または他の卸売業に商品を販売する事業所をいっています。建設業、製造業、運輸業、飲食店などの産業用使用者に対して、商品を大量に販売しているのが卸売業です。卸売業では業務用に使用される商品を販売するため、業務用や産業用の機械、設備、家具などを扱う事業所もあります。

小売業は、主に個人用または家庭用消費のために商品を販売する事業所をいいます。産業用使用者に対しても少量の商品を販売することもあります。商品を販売する以外に同種商品の修理を行う事業所は、小売業と分類されます。

卸売業、小売業の中心となる業務は販売です。販売業務に付随する包装や洗浄、選別などの加工の仕事や修理なども含まれます。さらに、取引先や顧客に対しての営業なども職種としてあります。販売を中心とした幅広い仕事があります。

卸売業、小売業に転職をする時には、特に持っておきたい資格や技術などはないでしょう。ただし、販売する商品についての知識を持っていると有利といえます。正社員として転職する場合は、販売業務から徐々に幅広い業務に就いていくことが考えられますが、基本的に人と接することが多いのでコミュニケーション力があると成功しやすいでしょう。

厚生労働省の『産業、事業所規模、性、給与内訳別1人平均月間現金給与額(平成24年)』によれば、卸売業,小売業の平均給与は270,548円と、調査産業全体の平均315,294円に比べ、業種全体の平均給与は低い業種です。
しかしながら、卸売業・小売業の中でも取り扱う商品によっては、需要が伸びているものもあり、そういった業者では給与などの待遇も改善される傾向にあります。そのため、卸売業・小売業では業務内容だけではなく、扱う商品の動向まで広く考慮することが、転職の成功につながります。