家具装備品製造業について

多種多様な家具の装備品を作る業種

家具の装備品の製造業には、さまざまな業種があります。例えば、和室に欠かせないふすまや障子、畳なども家具の装備品です。さらには、サッシ窓やドアなども家具の装備品の分野に入ります。

変わったところでは、ふすまなどの引き手や釘隠しを製造する飾り金具の工房などがあります。この飾り金具の工房では、古い寺社仏閣や城郭などには欠かせない笹とよばれる金具や、擬宝珠、風鐸なども製造されています。
伝統産業として、古都京都などでは保護されている産業です。歴史上の重要な文化遺産の保存にも貢献できる仕事なので、伝統文化等に興味のある方であれば、大きなやりがいを感じられるでしょう。

家具の装備品を作る仕事への転職には、広く情報を集めて専門的な知識を身に付けることが大切です。伝統産業の現場では、使用する道具にも豊富な種類があります。

また、他にも日本文化に根付いた装飾品だけでなく、ドアの取手やノブ、シャワー、温泉の流し口などブロンズ製の装備品などもあります。これらは鋳造によって制作されています。その鋳造方法は、イタリア鋳物や昔から伝わる焼型による鋳造方法、近代的なロストワックス技法など多様です。

厚生労働省の『産業、事業所規模、性、給与内訳別1人平均月間現金給与額(平成24年)』によれば、家具装備品製造業の平均給与は306788円と、調査産業全体の平均315,294円に比べ、業種全体の平均給与は低い業種です。
業種全体の動向としても今後人材不足が深刻化し、給与やその他の待遇につて改善されていくことがみこまれる業界でもあります。