製造業について

新たな製品を製造し販売することを業務とし、さまざまな仕事が経験できる業種

製造業とは、有機または無機の物質に物理的、化学的変化を加えて新たな製品を製造することを業務とする事業所、またその製品を卸売する事業所を指します。

製造業と分類される事業所は、新しい製品の製造加工を行うところで、単に製品を選別する、包装するという作業をする事業所は製造業とはいいません。しかし、完成した部品を組み立てる事業所は製造業と分類されます。ただし、土地に定着する工作物は組立作業であっても製造業ではありません。

また、修理と呼ばれる行為の中には製造業に分類されるものがあります。船舶や鉄道車両の修理や改造、航空機及び航空機用原動機のオーバーホール、金属工作機械、金属加工機械の据付、他の多種多様な機械の修理などを行う事業者は製造業です。そして、新たな製品を卸売業者または小売業者、工場や各種会社、官公庁、病院などの産業用使用者、個人などに販売します。

製造業には多岐に渡る職種があります。新しい製品を作る工程の仕事から卸売または小売の販売の仕事まで、さまざまな仕事に携わる可能性があります。ただし、転職した当初は、まずは製造する工程の現場で働くことになるでしょう。新しいモノを作ることや修理すること、その製品を販売することに関心のある人には、転職は成功しやすいでしょう。

厚生労働省の『産業、事業所規模、性、給与内訳別1人平均月間現金給与額(平成24年)』によれば、製造業の平均給与は372,073円と、調査産業全体の平均315,294円に比べ、業種全体の平均給与は高い業種です。

長年にわたり日本の経済を支えてきた製造業は、今後も日本の経済を支える重要な業種といえます。