医療業,福祉業について
医療、福祉は専門的な知識、技術を用いて、医療や福祉を必要とする人に奉仕する業種
医療、福祉と分類されるものには、医療、保健衛生、社会保険、社会福祉、介護サービスの事業所があります。
医療業には、医師や歯科医師などが患者に対して医療行為、医療類似行為を行う事業所、これに関連するサービスを提供する事業所の2つがあります。これらの事業所に当たるのは、病院、一般診療所、歯科診療所、助産所、看護業、療術業、歯科技工所などの医療に附帯するサービス業などです。
保健衛生に分類されるのは、保険所、健康相談施設、検疫所などの保健衛生に関するサービスを提供する事業所です。社会保険、社会福祉、介護事業とは、公的な年金、医療保険、介護保険、労働災害補償などの社会保険事業を行う事業所と、児童、老人、障害者などに対する社会福祉、介護のサービスを提供する事業所を指します。
医療、福祉の事業所は自治体の施設なども多く、住んでいる地域の自治体、近隣の自治体の募集に応募して採用されることで、公務員として働く場合も多い業種です。公的機関以外に多いのは医療業です。病院や一般診療所、助産所などは、医師が自ら開業して診療を行っています。
医療、福祉の仕事は専門の知識、技術が必要なものが多く、医師や看護師、薬剤師、介護士など専門職とされる人が多く働いています。転職を考える人もこれらの専門的資格や知識、技能を持つ人が多いようです。
厚生労働省の『産業、事業所規模、性、給与内訳別1人平均月間現金給与額(平成24年)』によれば、医療,福祉の平均給与は295425円と、調査産業全体の平均315,294円に比べ、業種全体の平均給与は低い業種です。
業種全体としては、医療、福祉ともに慢性的な人材不足の状態が続いています。但し、医療業界と福祉業界の給与などの待遇面については違いがみられます。医療業界では待遇面での改善により、人材不足を解消するような働きになっていますが、福祉業界については、人材不足の状態にかかわらず、待遇面の改善がされていない状態です。福祉業界では、近年大幅な改善がなされる見込みがあるため、それを見越して資格を取る方も増えています。
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