医薬・バイオメーカーについて

企業の合併、統合、買収が積極的な、研究や投資に大きな予算が求めれる業種

医薬品・化粧品・バイオメーカー系は、異業種からの参入や大手企業同士の合併、新薬の開発などにより絶えず変化しています。医薬品業界では2005年から2018年にかけて企業の合併、統合、買収が進んでいます。企業の合併、統合、買収が進む理由の1つが、海外の大手医薬品企業の存在です。海外の大手医薬品企業には、売上高3兆円以上の企業が多く存在します。スイスのノバルティスやロシュ、アメリカのファイザーなどは売上高が特に高く、常にトップクラスに入る企業です。売上高の高い企業は、研究や開発に多くの費用をかけることができます。日本の医薬品企業が海外の大手医薬品企業に対抗して、新薬を研究・開発しようと思うと莫大な費用が必要です。そのため、日本の医薬品企業は合併や統合を進めているのです。医薬品業界は、日本政府が取り組んでいる社会保険費用の抑制によって情勢が変わると言われています。社会保険費用の抑制が行われると、薬価が引き下げられる可能性があるため、医薬品業界は厳しい立場になると考えられています。

バイオ医薬品業界は、抗体医薬品を開発した企業が市場をリードしています。そのため、バイオメーカーが力を入れているのは、抗体医薬品の開発です。資金調達が課題のバイオメーカーは、投資によって開発資金を得ています。バイオ医薬品業界は、今後も抗体医薬品を多く持つバイオメーカーが市場をリードする予想されます。化粧品業界は、異業種から化粧品業界への参入が相次いでいます。化粧品業界へ新たに参入する企業の多くは、食品企業や医薬品企業などです。本業の研究を進めていく中で発見された成分を化粧品に応用しています。例えば、食品業界のサントリーはビールの酵母を応用した化粧品を開発し、化粧品業界に参入しました。新たな参入により競争が激化している化粧品業界の課題は、どうやって生き残るかです。日本の化粧品企業の多くは競争を勝ち抜くために、海外展開を始めています。資生堂では海外に子会社を設立したり、販売チャネルを構築したりして海外展開を進めています。今後は、インターネットやSNSを活用した販売が進む予想になっています。