木材・木製品製造業について

温もりのある木材・木製品を製造する業種

自分の作った木製品が人々の生活を豊かにする。木材・木製品製造業は、そのようなやりがいのある仕事です。その反面、木製品の加工には大型工作機械などを使用するため、常に危険と背中合わせともいえます。そのため、慎重に仕事に向かう姿勢が求められる業界です。

木材・木製品製造業の業種を見てみると、原木を巨大なノコギリで製材する製材所をはじめ、家具の製造工房、間伐材を使用した木製品の製造所などがあります。変わったところでは、樽の製造所なども近年注目を集めています。シャンパンを冷やす容器、あるいは和風の室内に合うアイテムとして、国内はもちろん世界の各国から注文や問い合わせが集まっています。

木材・木製品の製造業では、高度な技術を身に付けることはもちろん、デザイン性なども要求されます。家具やインテリアのデザイン、設計などの部門などもあり、日常生活のなかから便利で必要なものを生み出してゆく創造性が問われる分野です。近年では、山間部に広がる森林の荒廃が水害などの大きな災害につながっていることから、間伐材を使用したフロアー素材や建材などの製造にも注目が集まっています。森林との共生で地域の産業を創出する、新しい取り組みが全国に広がりつつあります。

厚生労働省の『産業、事業所規模、性、給与内訳別1人平均月間現金給与額(平成24年)』によれば、木材・木製品製造業の平均給与は291057円と、調査産業全体の平均315,294円に比べ、業種全体の平均給与は低い業種です。しかし、木材・木製品製造業のなかにも、企業単位でみれば成長している企業も多くあります。

転職を成功させるためには、業界全体の動向を見ながらも、今後伸びる企業、伸びつつある企業について調査することが重要です。