素材関連製造業について

産業の基礎素材となる幅広い素材より製品を製造する業種

素材関連製造業とは、工業統計調査において「産業3類型」という独自に分類したものの1つです。

素材関連製造業は、鉄、石油、木材、紙などで産業の基礎素材となるものを製造する製造業です。素材関連製造業には、木材・木製品製造業、パルプ・紙・紙加工品製造業、化学工業、石油製品・石炭製品製造業、プラスチック製品製造業、ゴム製品製造業、窯業・土石製品製造業、鉄鋼業、非鉄金属製造業、金属製品製造業があります。

幅広い素材に渡る製造業の分類になりますので、数多くの事業所があります。素材関連製造業の中で希望する素材を製造する事業所を選ぶことになります。素材によって製造の工程で行う業務が異なります。製造業に転職した場合は、まずは製造工程で業務を知ることになりますので、素材と製造している製品によって事業所を選ぶことになるでしょう。

素材関連製造業に転職を考えている人は、それぞれの事業所が求めている知識や技術を身に付けている人が有利になります。素材について知識がある人や製造する工程の技術を身に付けている人は、転職が成功する可能性は高いでしょう。そのため転職の場合は、前職も同業種で働いていた人は有利でしょう。

厚生労働省の『産業、事業所規模、性、給与内訳別1人平均月間現金給与額(平成24年)』によれば、素材関連製造業の平均給与は379,563円と、調査産業全体の平均315,294円に比べ、業種全体の平均給与は高い業種です。