SEの年収は?転職して年収はあがるか?

システムエンジニア(SE)の年収は?転職して年収はあがるか?

IT技術の進化と普及により、業種を問わず新しいシステムの利用や導入、開発が求められるようになっています。そのため、システムエンジニア(SE)の需要はとても高く、現在求人が多く出ている職業のひとつです。

この記事では、今の収入に満足しておらず、より高い収入を目指す人に向けた情報を紹介しています。年収アップを目指して転職しようと考えているSEの人は、ぜひ参考にしてください。

SEの平均年収

現在SEとして働いているが、収入には満足していないという人もいるでしょう。自分と同じ業務をしているSEは、どのくらいの給与を得ているのかも気になる点です。そこで、ここではSEの平均年収について解説します。

年収は企業規模と会社の業績で変わってくる

SEの年収を左右する要素は、勤めている企業の規模と会社の業績です。10~99人規模の企業で働いているSEの平均年収は484.8万円、1,000人以上の規模では607.6万円と、大企業のほうが年収が高くなる傾向にあります。

さらに、会社の業績が良好な場合は年収も高くなりがちです。反対に、業績が悪化すると経営に必要な資金が回せなくなるため、SEの給与が少なくなることもあります。

※参考:平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

職種別の年収

SEには、SIerのSE、社内SEの大きく2つがあり、一口にSEと言ってもいろいろな働き方があり、それによっても年収は異なってきます。

SEの種類別の年収をそれぞれ解説していきます。

SIerのSE

SIerとは、クライアント企業からの受託ソフトウェア開発や情報処理サービスの開発といったSystem Integration(SI)を行う企業のことです。とくに大規模な開発案件においては、元請けと呼ばれる大手SIerがクライアントからの依頼であるSI業務を請け負い、下請けSIerが元請けの業務を請け負うことで成り立っています。

大手SIerと呼ばれる企業で働くSEは平均年収800万円以上と高額で、1000万円を超えることも珍しくありません。しかし下請けSIerの場合は、平均年収は300万円程度です。

社内SE

社内SEとは、外部クライアントからの委託を請け負うのではなく、主に自社内のシステム構築や管理を行うSEです。ユーザーも同じ企業で働く社員であり、システム構築だけでなく、アカウントやライセンスの発行など、社員のIT関連のサポート業務も行うことも多いです。社内SEの平均年収は、500万円程度です。

年齢別の平均年収

ほかの職種と同じく、SEの年収にも影響する要素のひとつが年齢です。一般的に、年齢が上がれば上がるほど年収は高くなっていきます。

そこで、SEの年齢別の平均年収について解説します。同世代の年収額の目途や、SEとして将来的にどの程度の年収を目指せるかなどの参考にしてください。

20~30代の平均年収

SEの20~30代の平均年収は、20代で394万円、30代で533万円になっています。一般的には、初めてSEとして就職後、経験とともに年収が上がっていきます。そのため、20代前半では平均年収327万円、後半は462万円と一気にアップし、同じ20代でも平均年収に開きがあります。

30代のSEの平均年収は、一般的な30代の日本の社会人の平均年収418万円に比べても高水準です。けれども、企業の規模や業績によっても年収は変動していきます。

40代以上の平均年収

SEは激務になることも多く、かつては35歳定年説がささやかれていました。しかし、現在ではSEの需要の高まりに比例して、40代以上でもSEとして活躍し続けている人は多くなっています。

40代のSEの平均年収は607万円です。IT職種のなかではSEの年収は比較的低いといわれていますが、一般的な職種よりは高水準となっています。さらに、SEの年収のピークとなる40代後半から50代前半の平均年収は689万円です。

※参考:平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

転職で年収アップを目指すために重要なスキル

SEの平均年収をいろいろな角度で紹介しました。平均年収と比べて自分の年収が低いと感じた場合は、年収アップのために転職を検討する人もいるでしょう。

転職を成功させるには、SEとして、市場価値の高いスキルを身につけることも重要です。SEが転職で年収アップにつなげるために、重要なスキルを4つ解説していきます。

プログラミングスキル

SEは、自分でシステムの設計や構築、テストを行う場合もあります。そんな場合にはプログラミングスキルが必要になります。また、プログラマーへ適切な指示をするためにも、プログラミングを理解していることが必要です。

転職を成功させるためには、需要の高いプログラミング言語を習得しましょう。RubyやPython、PHPなど需要の高い言語を扱えるようになれば、それだけ多くの求人へ応募できます。さらに、市場のITニーズはつねに変化していくため、どのようなプログラミング言語がトレンドなのかを調べてアップデートしていくことも重要です。

コミュニケーション能力

SEは、ユーザーやクライアントの要望をしっかりと聞いて、システムを構築しなければいけません。そのため、ユーザーやクライアントとの話し合いのなかで、相手のニーズをくみ取れるコミュニケーション能力が必要です。

また、ITに関する知識がないユーザーやクライアントから依頼が来ることもあります。その場合も、専門用語を分かりやすい言葉で、相手が理解できるように説明できる必要があります。

マネジメント能力

プログラマーへの指示やプロジェクトの管理を行う、プロジェクトマネージャーは、SEのなかでも管理職として年収の高い職種です。今の収入に不満がある場合は、プロジェクトマネージャーを目指すのもよいでしょう。プロジェクトマネージャーは特に不足している人材です。

的確な指示ができたり、プロジェクトを円滑に進めたりできるマネジメント能力は、プロジェクトマネージャーへの転職のためにぜひ身につけておくべきスキルです。

マーケティングスキル

SIerのSEなど、クライアントからの要望を受けてシステムを開発する場合、システムの設計をするだけではなく、自分からユーザーが何を求めているかを分析し、その通りのプログラムを組めるマーケティングスキルがあれば、SEとしての需要が高くなります。

マーケティングスキルを持っていれば、ユーザーの問題解決ができたり、画期的なシステム開発につながったりします。プログラミングスキルなど、SEとして必須のスキルに加えて、マーケティングスキルを身につけておけば、他のSEに差をつけられるでしょう。

まとめ

SEの平均年収や、年収アップを目指して転職をする際に備えておくとよいスキルについても紹介しました。SEとして収入アップを狙うには、規模の大きい企業や、業績のよい企業の求人を探して応募することも重要です。

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