キャリア式での書き方

職務経歴書の書き方に、「キャリア式」と呼ばれるものがあります。これは、高度な管理職に就いていた人や豊富なキャリアを必要とする業務に応募する場合に、とても有効な書き方です。

職務経歴書の基本的な書き方としては、豊富なキャリアが複雑にならないよう時系列に整理して記述します。これに対して「キャリア式」は時系列ではなく、経験した業界・分野や職務内容にフォーカスしてまとめていく方法です。

面接を受ける会社にとって、有益になりそうなキャリアを中心にしてまとめることも大切です。職務経歴書では、キャリアごとに見出しをつけたり、過去の実績が一目でわかるように強調文字を用いたりといった工夫が必要です。

また、自己アピール文はあまり長くならないよう、簡潔にまとめましょう。せっかくキャリアを中心に構成しても、アピール文が多くを占めてしまうと、面接官にこちらの意図が伝わりません。面接官の読む時間を割くような記述は避け、面接官にインパクトのあるアピールができることが大切になります。

キャリア式の職務経歴書は、ある程度キャリアを重ねた方、あるいは重要なプロジェクトなどを任された経験を持つ人にとって重要度が増します。特にスポットを当てて企業に見てもらいたい経歴があれば、時系列の場合には埋もれてしまうこともあるでしょう。自身のキャリア、そして応募先で求められるポジションなどにより、「キャリア式」を上手く活用しましょう。