ソフトウェア・情報処理系について

多種多様なデバイスやIoTの伸長により、急成長な業種

ソフトウェア・情報処理系の業種では、業界規模が拡大傾向にあります。経済産業省によると、2015年8月時点での年間売上高は、ソフトウェア業と情報処理・提供サービス業の合計で約19.3兆です。2011年までは円高や震災の影響により日本経済の停滞が続き、同時にソフトウェア・情報処理系の業界も伸び悩みました。しかし、2012年以降は国内景気の回復や企業のIT投資が増えていったことから、拡大傾向へと推移しているのが業界全体の動向です。

近年注目を集めているクラウドは、市場規模拡大に貢献しているテーマのひとつです。インターネットを通じて必要なときに必要なだけ利用できる便利さから、個人や企業からのニーズが高まっています。クラウド関連では、SaaSと呼ばれるソフトウェアの浸透も見込まれているため、今後ますます市場規模が拡大していくでしょう。一般的な処理ソフトウェアでは処理しきれないほど膨大で複雑なデータを扱う企業においては、ビッグデータの処理や解析に関する注目が高まっています。企業からのデータベースや情報処理ソフトの需要が高まるほどに、業界全体の動向に変化が現れると考えられます。

一方、業界の課題点として挙げられるのはセキュリティ面です。タブレットやスマートフォンの普及に伴い、個人でインターネットに触れる機会が増えてきた現状で、個人IDの乗っ取り被害は増加しています。また、企業狙いのセキュリティ攻撃も増えている現状を考えれば、セキュリティに特化したソフトウェア・情報処理サービスの開発が改善の糸口となるでしょう。

ソフトウェア・情報処理系の業界の商品となるのは、形を持たないサービスやシステムです。身近なものでは例えばタブレットやスマートフォンで用いられるアプリが挙げられますが、カメラ、ビデオ、プリンター、複合機などに使用されるソフト開発も対象となります。機能性に優れたハードウェアに対応して、ソフトウェア業界もより便利なサービスを利用者に提供するための方法を見つけ出すことが、市場規模のさらなる拡大と発展につながると考えられます。